医療者の会

持続可能な社会を考える医療者の会 ( Doctors for Future )設立にあたって

気候変動、海洋汚染、生命多様性の消失といった我々の暮らす世界の環境変化はすでに人類の健康な生活や経済活動に甚大な影響を与えており、こうした変化は人類の活動によるものが大きいことが既に疑いの段階を過ぎ、科学的に様々な知見として証明、検証がなされております。

本来人類を豊かにするはずである医療を含む様々な社会経済活動が、私たちの存在すら脅かしつつあることは大きな矛盾であり、こうした現実から目を背けることは、私たち自身の未来を放棄することと同義でしょう。

人類が過去に経験したことのない気候や、生態を蝕むプラスチック汚染、新興感染症の蔓延などは健康で文化的な生活を危機に陥れる要因であり、こうした問題に取り組むことは長い科学の歴史で培われた医学・医療の目的そのものと同一です。

私は現在消化器外科医として年間200例以上の全身麻酔手術を執刀しています。手術を含む医療の現場でまず感じることは、とにかく多くの無駄と、環境への負荷です。これまで社会は「医療」という免罪符の言葉とともに、我々の領域では一般社会とやや異なった価値観のもとで大量消費、環境負荷が行われてきました。毎回の手術の際に廃棄される大量の消耗品、抗菌薬を含む余剰な医薬品はちょっとした心がけで削減できる余地が十分にあります。

自分たちの住む街の環境に目を向け、大きな世界に起こる甚大な被害を想像することで、持続可能な社会を担う若い心が育まれます。そして自分の住む海と大地の保全に責任を持つことは、自分が支える家族や患者さん達への責任と本質的には同一であると信じております。


既に一定の社会的地位にある者達こそ、社会に対して貢献する責務があると考えております。それこそノブレス・オブリージュ( noblesse oblige )の精神です。

私たちの活動にご協力いただける医師、看護師、コメディカルなど医療職の皆様、ぜひともに社会へ発信していきましょう。

*私たちのコミュニティにご参加(連名のみでも可)いただける方のご連絡をお待ちしております。

➡ contact@sznm.org までご氏名と所属などをご一報ください。(会費等無し)

特定非営利活動法人さざなみ 代表

持続可能な社会を考える医療者の会 ( Doctors for Future ) 代表

医学博士  島田 拓

代表プロフィール

島田 拓

消化器外科専門医として年間約200件の腹部手術を執刀しております。

専門領域:消化器外科(消化器癌、鼠径部ヘルニアなど)、腹腔鏡手術、消化管内視鏡 

医療法人新都市医療研究会「君津」会
玄々堂君津病院 消化器外科医長
医学博士・消化器外科専門医・指導医
腹部救急医学会・認定医
研究者ホームページ ➡ リサーチマップ

Taku Shimada M.D.,Ph.D.
Board certified surgeon in gastrointestinal surgery
Gegendo Kimitsu hospital, Department of gastrointestinal surgery, Chief surgeon
mail: tshimada@gengendo.jp

習志野の海を守る会 代表
特定非営利活動法人さざなみ 理事長
房総再生プロジェクト・さざなみ農園 発起人
Doctors for Future (持続可能な社会を考える医療者の会) 代表