たより一覧

秋の谷津田

 

当農園、秋の風景です。希少生物も増えてきました。本日はコオイムシ、シマゲンゴロウ、コガムシが確認できました。

2024年10月04日

風の谷だより

当プロジェクトでは数十年間手つかずで荒廃した山林、農地の復元作業を行っております。こちらの「風の谷」と名付けた谷津田わきの山地では千年の森をつくりあげるべく、昨年よりクヌギ、コナラの植林を行っております。非常に地道な作業ですが、一歩一歩前進しております。たとえこの世界が「腐海」に覆われようと、美しい自然をとりもどせるように、生命の多様性とそれを支える心を育んでおります。

2024年08月07日

生命多様性復元への試み

放置谷津田における竹林の伐採、水田の復元を続けております。昨冬に水田脇に50~60cmの小さな池を造成、観察を続けておりましたところ、ミズカマキリやシマゲンゴロウなど、かつて見られない生き物がも戻ってきていることが確認されました。単調な環境に、ほんの少し変化を加えただけで、生命の多様性は一段と改善していくのだと実感しています。

2024年07月06日

習志野カブトムシプロジェクト(近況報告)

★習志野カブトムシプロジェクト★

街の緑化と温暖化ガス減少、子どもたちの生命への触れ合い体験を兼ねた取り組みの紹介です。

NPOさざなみによる「習志野カブトムシプロジェクト」では昨年12月に津田沼駅周辺、奏の杜エリアで回収した街路樹の落ち葉を腐葉土化し、カブトムシの幼虫を育てています。街の美化と環境保全を兼ねた取り組みです。

 2月20日の時点で70匹余りがすくすくと育っておりました。7月初旬頃に成虫となりますので、地域の子どもたちで欲しい方にお配りできると思います。6月頃、茜浜定例清掃の際などにご案内します。

 街の美化と循環型社会の実現の一助になればと願い、試験的に始めた取り組みです。冬になると街中に大量に溢れる落葉樹の枯葉ですが、もとは植物の光合成により大気中の二酸化炭素から合成された有機物です。かねてから燃やせるゴミとして捨ててしまうのはもったいないと感じておりました。循環型社会と言われるように、地球も大きく眺めてみれば閉鎖環境です。全ての人、一人一人に価値があるように、自然界にも無駄なものはありません。

 枯葉は集めて燃やせば再び炭素が大気中に戻りますが、うまく利用すればカブトムシくんや微生物たちの力により、良質な土壌に生まれ変わります。こうして得られた土を街の緑化に役立てることができないか、模索しております。枯葉をゴミとして燃焼しないことにより、大気中の温室効果ガス削減の働きもあります。

 習志野市のように都市化が進んだ地域ではこうした土つくりをできる場所が限られているため、現在は枯葉をさざなみ農園に搬送して作業を行っておりますが、うまく軌道に乗り条件が整えば、市内で土つくりができればと考えております。

 冬期に近隣地区の清掃などで落ち葉や枯れ枝の回収作業を担当される方で、ご協力いただける方はぜひ contact@sznm.org までご一報願います。回収に伺います。

 NPOさざなみでは海辺の再生の他、里山の保全や荒廃山林への植林などさまざまな取り組みを展開しております。ぜひご興味ある皆様の参画をお待ちしております。

2024年02月21日

新年大餅つき大会・冬の自然観察会が開催されました

2024年1月2日、千葉県富津市のさざなみ農園にて新年大餅つき大会が開催されました。総勢30余名近くの仲間たちが集まり餅をつき、自然の中で語り合いました。冬山は生き物の気配は少ないですが、昼は山林を散策したり、夜は花火をしたりとそれぞれ満喫していました。最後にスタッフより本年のNPOさざなみの抱負を語らせていただきました。

2024年01月26日

気候変動と終末論

2023.8.28 日経

WHOは気候変動において人間の健康への深刻な影響を指摘しています。うつやそれに起因する自殺の増加が世界的に危惧されています。10カ国、1万人以上の若者を調査した研究では半数以上が将来に対して恐れや不安を抱いているとの結果が得られている。いずれ近い将来、地球が人間の住めない星になるという恐怖は、今を生きる希望を失わせるであろう原因となることは想像に難くありません。気候変動をはじめ、様々な環境問題に取り組むことは、今を生きる若者たちへ将来の希望をあたえること、そのものだと考えています。

2023年08月30日

世界の海水温が過去最高を記録しました

2023.8.27 日経

この8月、ついに世界の平均海水温が過去最高を記録しました。日本の東北沖の太平洋ではなんと平年より2~6度も高くなり、サケやサンマ、スルメイカなどの漁獲高が著しく減少しているようです。「海洋熱波」と呼ばれる高水温の状況が世界の海域の50%以上で観測される異常事態となっています。国連のグテレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わりを迎え、地球が沸騰する時代が来た」と述べています。動物たちが消滅し、彼らを育む海や森が破壊され、次は私たち人間の生存が脅かされています。

2023年08月30日

2023.3.19 田起こし準備

茜浜定例清掃後の午後、さざなみスタッフ3名で富津市亀沢および上の両地区へでかけ、現状確認を行いました。すでに休耕田の水たまりの中にたくさんのアカガエルの卵が確認できました。田んぼの水の中にはたくさんの小さな生物が確認でき、コオイムシも見つけました。

2023年03月21日

「庭仕事の愉しみ」

「庭仕事とは。魂を解放する瞑想である」

少しずつ、今期の田んぼ作業が始まっております。田おこしに備え、周囲の草刈りや崩れた畔の補修、電気柵の手入れなどを行っております。

無心のうちに、緩やかな時間が流れ過ぎていきます。

ヘルマン・ヘッセ「庭仕事の愉しみ」の一節

「庭のひと夏が終わらぬうちに、死んでしまった全てのものは早くも腐敗して、再び大地に帰っていき、大地を肥沃に、黒々と、実り豊かなものにしていかねばならない。そしてまもなくふたたび、陰気な塵芥と屍の中から新たに若芽、若枝が伸びてくる。腐敗し分解されたものが、力強く、新しい、美しい、多彩な姿によってよみがえってくるのだ。」

自然を注意深く観察し、その摂理に思いを馳せる。

生きとし生けるものは皆すべていつかはその命の終焉を迎え、新しい生命の誕生に未来を託し、生命の営みが続いていく。

次世代が生き生きと育つことのできる豊かな土壌を育てることが、私たち人間の使命でもある。(T.S)

2023年02月21日

G7 気候クラブ設立へ

COP26でのGFANZに続き、G7では気候クラブの設立が提唱されました。持続可能な社会へのダイナミックな変化のため、資金の流れが必要です。我々市民も世界の動きを注視し、草の根でどのような方向に向かうべきか模索してまいります。

➡ 気候クラブ

2022年12月13日

気候変動の海洋生命への影響です

最近、東京湾でもかつて湾奥部の護岸に当たり前に見られたイガイがいなくなってきています。現在のペースで温室効果ガスが生産され続けると、水深 100 m 以内の海洋生物の 90 %が生存を脅かされるとのことです。気候変動、海洋環境、すべて繋がっています。

2022年09月30日

日経から環境・気候変動緊急提言がなされました

日経が緊急提言を行いました。背景にはロシアのウクライナ侵攻で露呈した我が国の電力供給の不安定さと、欧米に比較し再生エネ普及が大幅に出遅れ、いまだ現在 80% もの電源が化石燃料に依存する市場の危機感があると考えられます。注目すべきは 30 %を小型モジュールなどの新型原発、温室効果ガス吸収能を備えた火力発電の温存で、各分野への配慮は日経らしい。パリ協定 1.5 ℃ 目標のため、残された時間も多くはありません。機関のみならず、個人投資家としても注目したいところです。

2022年09月30日

東京湾再生官民連携フォーラム幹事会

虎ノ門のみなと総研で行われた、東京湾再生官民連携フォーラムにて発表しました。茜浜周辺の空き地の有効利用(ビオトープなど)についてお話しさせていただきました。(代表)

2022年09月13日